小学生の英語はいつから始める?低学年・小学3〜4年生からの学び方
2026/11/07
「英語は小さいうちから習った方がいい?」
「小学3年生からでは遅い?」
「中学生になってからでも間に合う?」
子どもの英語学習をいつ始めるか、迷う保護者の方は少なくありません。
先駆では、小学生のうちから、無理なく英語を学ぶことを勧めています。音や文字に親しみ、覚えた表現を使う経験を重ねながら、中学以降の学びにつながる土台を育てたいと考えているからです。
ただし、全員に共通する「何歳が最適」という答えはありません。低学年でも、小学3〜4年生でも、高学年でも、その子の経験や理解に合うところから始めることが大切です。この記事では、始める時期ごとの学び方と、小学生のうちに積んでおきたい経験をお伝えします。
目次
小学生の英語はいつから始めるとよい?
開始時期を考えるときは、学年に加えて、これまで英語に触れた経験、本人の興味、続けられる生活リズムを見てみましょう。
早く始めることだけを目標にせず、始めてから何を積み重ねるかまで考えることが大切です。
低学年からの音と文字への親しみ
低学年から始める場合は、身近な単語を聞いて声に出す、簡単なやり取りを楽しむなど、英語に親しむ活動を入り口にできます。文字の学習も、本人の様子に合わせて少しずつ取り入れます。
例えば、知っている単語の最初の音を確かめたり、アルファベットの形を見て書いたりする経験です。最初から大量の単語を覚えさせるよりも、「聞いて分かった」「自分でも言えた」という小さな手応えを大切にしたいところです。
小学3〜4年生からの基礎づくり
小学3〜4年生から始める場合も、経験に合う基礎から学びます。学校で触れた表現や好きなものを入り口に、音と文字を結びつけたり、簡単な文で自分のことを伝えたりする学習につなげていきます。
周りに英語経験のある子がいても、同じ教材や進度に合わせる必要はありません。今できることを確認し、次の目標を決めることが、取り組みやすいスタートにつながります。
小学5〜6年生からの経験に合わせたスタート
高学年から教室での学習を始める場合も、現在の力に合うところから取り組めます。学校で聞いたり話したりした経験があっても、文字を読んだり書いたりする力には違いがあるため、学年だけで学習内容を決めないことが大切です。
中学入学を意識する時期ですが、焦って文法や単語を詰め込むより、アルファベット、音と文字の関係、基本的な表現などを確認しながら進めましょう。
小学生のうちに、どんな土台を育てておきたい?
アルファベットを正しく読み書きする基礎
英語の学習というと会話や英検に目が向きがちですが、アルファベットを正しく書けることも大切な土台です。
大文字と小文字の違いや、四線上での文字の位置を確かめながら書く。こうした基礎を小学生のうちに練習しておけば、中学校で単語や文を扱う際にも生かせます。
なお、学校の英語も、高学年になると「読むこと」「書くこと」が加わります。文部科学省は、音声で十分に慣れ親しんだ語句や表現を読み書きするなど、段階的な指導を示しています。「学校では話すだけ、中学で初めて書く」というわけではありません。[1]
フォニックスで結びつける音と文字
フォニックスは、英語の音と文字・つづりの関係を学ぶ方法です。アルファベットの名前を覚えることに加え、単語の中でどのような音になるかを学びます。[2]
先駆の指導では、音とつづりを結びつけることが、単語を覚える際の手がかりになっていると感じる場面があります。また、音を聞いて確かめる練習を、リスニングの学習にもつなげています。
ただし、英語には規則だけでは読めない単語もあります。フォニックスだけですべての単語が読めたり、会話が聞き取れたりするわけではありません。単語の意味や実際の音声にも触れながら学ぶことが必要です。
英語を聞き、使うことへの親しみ
先駆では、小学生から学び続けている生徒が、英語の問いかけや新しい学習にも、抵抗感をあまり見せずに取り組む姿が見られます。
もちろん、感じ方や成長のペースには個人差があります。それでも、聞いてみる、声に出す、相手に伝えてみるという経験を、少しずつ重ねておく意味は大きいと考えています。
中学英語の入り口で、なぜ戸惑うことが?
小学校で学んだ単語に、さらに重なる新しい語彙
「自分も中学生から英語を始めたから、子どももそれで大丈夫」と考えていませんか。今の中学英語を考えるときは、保護者の方が学んだ当時との違いを知っておく必要があります。
学習指導要領では、小学校で扱う英単語は600〜700語程度。中学校では、それに加えて1,600〜1,800語程度の新しい語を学びます。小中学校を合わせると、扱う語彙は2,200〜2,500語程度になります。[3]
| 学習した時期・段階 | 学習指導要領で示される語彙数 |
|---|---|
| 現在の小学校 | 600〜700語程度 |
| 現在の中学校 | 小学校で学んだ語に、新たに1,600〜1,800語程度を追加 |
| 現在の小中学校の合計 | 2,200〜2,500語程度 |
|
(保護者世代の中学校) |
(900~1,000語) |
ここで注意したいのは、「小学校で学んだ単語」と「自分で読めて、つづりを書ける単語」は同じではないという点です。
小学校の読み書きは、音声で十分に慣れ親しんだ語句を読む、見本を書き写す、例文を参考に書くといった段階から学びます。すべての単語のつづりを暗記し、何も見ずに書ける状態まで仕上げる学習ではありません。[1]
そのため、小学校の授業で聞いたり言ったりしたことがあっても、文字だけで示されると読めない、意味は分かっても書けないということが起こります。小学校の授業やテストで困っていなかったことが、そのまま中学校の読み書きへの準備が整っていることを意味するわけではありません。
中学校は、小学校での英語学習を踏まえて進みます。小学校で扱った語も繰り返し使いながら、新しい単語や文法を学ぶため、読み書きの土台が十分でない子は、以前に触れた単語のつづりを覚え直しながら、新出単語も覚え、英文の作り方も理解することになります。
「前に習った単語の読み書き」と「今習っている新しい内容」が同時に課題になる。この負担は、決して小さくありません。
保護者世代が経験した中学校の指導語数には、当時の学習指導要領によって900〜1,000語程度だった時期があり、その後1,200語程度へと増えました。現在は、小学校の600〜700語程度に加え、中学校で新たに1,600〜1,800語程度を扱います。英語学習の出発点も、扱う語彙の規模も、以前とは変わっています。[3・4]
先駆でも、他教科の学習や中高一貫校の適性検査対策にしっかり取り組んできた生徒が、中学英語の単語量や読み書きに苦労する場面を見てきました。学校外で英語を学んだ経験が少なく、音と文字を結びつけたり、単語を読み書きしたりする練習が十分でない場合、中学入学後にその土台から整える大変さがあります。
今の中学英語は、保護者の方が学んだ頃とは内容も量も変わっています。だからこそ、保護者自身の「中学生からでも大丈夫だった」という経験だけで、英語学習の必要性を判断をすることなく、 小学生のうちに、聞いて分かる言葉を、読める・書ける言葉へ少しずつつなげておきましょう。それが、中学英語のスタートで負担を集中させないために大切な準備です。
be動詞と一般動詞の使い分け
文法でも、例文を一つずつ覚えているだけでは、新しい内容が出てきたときに使い分けで迷うことがあります。
例えば、次の二つの文です。
- I am happy.(私はうれしいです)
- I play tennis.(私はテニスをします)
疑問文にすると、前者は「Are you happy?」、後者は「Do you play tennis?」になります。それぞれの作り方を学び、文に合わせて使えるようになることが必要です。
小学生のうちに中学文法をすべて終える必要はありません。学んだ表現を使う際に、言葉の並びや文の作り方にも少しずつ目を向けていくことを大切にしています。
基礎から「使える英語」にどうつなげる?
英作文で使う文の型
先駆では、習熟度に合わせて英作文に取り組みます。覚えた例文をそのまま書くだけでなく、単語を入れ替えたり、学んだ文法を使い分けたりしながら、自分の伝えたいことを文にします。
目指しているのは、英文の作り方を理解して使える状態です。実際に、中学生になって新しい文法を学んだ際も、これまでの文法と使い分け、組み合わせながら、文法的に正しい英文を作る生徒がいます。
プレゼンテーションで伝える自分の考え
英語で自分のことや考えをまとめ、発表する経験も取り入れています。「何を伝えたいか」を考え、知っている単語や表現を使って形にする学習です。
最初から長い発表を求めるのではなく、現在の力に合わせて取り組みます。学んだ英語が自分の表現につながることを、授業の中で経験してほしいと考えています。
構造を確かめながら読む英文
学習が進んだ生徒は、長文や英文の構造を捉える読解にも取り組みます。知っている単語から意味を推測することに加え、「誰が」「どうする」といった文の組み立てを確かめます。
文を作る学習と読む学習の両方で、同じ仕組みを使ってみる。そうした積み重ねを通じて、文法を使える知識にしていきます。
教室では、他教科では伸び悩んでいても、英語では良い成績を取っている生徒が複数います。先駆では、英語の仕組みへの理解が育っていることも、その一因ではないかと捉えています。ただし、これは教室での観察であり、早く始めることや特定の指導による成果を保証するものではありません。
始める前に、家庭で何を確認すればよい?
現在の経験と興味
まずは「英語を習った年数」だけでなく、何を経験してきたかを整理してみましょう。歌や会話に親しんできたのか、文字も学んだことがあるのかで、適したスタート地点は変わります。
また、好きなゲームやスポーツ、外国の食べ物など、子どもの身近な関心を英語に触れるきっかけにすることもできます。保護者が英語を教え込もうとせず、興味を一緒に楽しむところから始めてもよいでしょう。
続けられる生活リズム
通塾の曜日や送迎に加え、家庭で短い復習に取り組む時間が持てるかも確認しましょう。ほかの習い事や休息とのバランスを取り、続けられる形を考えることが大切です。
体験で確かめる学習内容と支援
体験授業では、楽しめたかとともに、課題の難しさが合っているか、分からないときに支援を受けられるかも見てみてください。
「今どのような力があり、次に何を学ぶのか」を説明してもらうと、通い始めた後の姿を想像しやすくなります。
子どもに合う始め方で、将来につながる土台づくりを
小学生から英語を学ぶ価値は、早く始めたという事実だけでは決まりません。音や文字の基礎を学び、覚えた表現を使い、英文の仕組みを少しずつ理解する。その経験を積み重ねられることに、先駆は価値があると考えています。
英語で自分の考えを伝える力は、進学だけでなく、海外の人との交流や、将来挑戦したいことにもつながっていきます。
豊田市のSAKIGAKE Englishでは、学年だけでなく、英語の経験や習熟度に合わせた学習を大切にしています。「初めてでも取り組める?」「今の経験から何を学ぶとよい?」と迷われている方は、無料体験・カウンセリングで、お子さまに合う始め方をご相談ください。
参考資料
- 文部科学省「平成29年改訂の小・中学校学習指導要領に関するQ&A(外国語、外国語活動に関すること)」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/qa/__icsFiles/afieldfile/2019/11/08/1422361_001.pdf
- British Council「LearnEnglish Kids: Phonics Stories」
https://www.britishcouncil.rw/english/apps-children/phonics-stories
- 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」
https://www.mext.go.jp/content/20210531-mxt_kyoiku01-100002608_010.pdf
- 文部科学省「中学校学習指導要領における語数の変遷」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/news/080216/010.pdf
サンプルテキスト